2024年11月20日水曜日

躻(うつけ)

【場所】
東京都中央区日本橋横山町1-4

【味】
うなぎ重マウンテンを注文。溢れんばかりに積み上げられたうなぎを、どこからどう食べて良いのか途方に暮れる。もはや蓋としての役割を果たしていない重箱の蓋をうなぎの一時退避場(つまり取皿)として使い、4枚の半身を1枚ずつ頂くことにする。
愛知県の鰻問屋から直送されてきたうなぎを蒸さずに地焼きするのだが、その工程が独特。まず捌いたうなぎ一尾をそのまま焼いて重ね置き、注文に合わせて半分にカットしてから串を打って再び焼き上げる。効率を重視した流れ作業だが出来は悪くない。
若干焦げの苦味が気になるが、サクッと香ばしく、脂も程よく乗っていて旨味も充分。きめ細やかさは感じられないが、豪快に蒲焼を食い尽くしたい時にはおススメの一品。

【お店】
周囲の景観に溶け込んだやや古めのビルの1階と2階がお店。平日の開店直前で待ち客は10人程と中々の人気店。
店内はコンクリート打ちっぱなしの素朴な装い。カウンター席中心の1席はほとんどが一人客。複数人客は2階のテーブル席に案内されていた。注文は今どきのQRコードからで少し面倒。
昼間はうな重やひつまぶし等のうなぎ料理が中心。
うなぎの上にウニ、いくら、カニ等の海鮮を載せた「うつけ丼」も推しのひとつ。夜はおつまみも増えて居酒屋風になるとのこと。

【値段】 

うな重マウンテン 4950円(税込)
(直近訪問日 2024.11.20)

【おすすめ度】
★★★★☆


2024年11月14日木曜日

小暮や

【場所】
千葉県我孫子市天王台4-2-22

【味】
うな重は、上や並などの区分はなく一種類のみで、注文を受けてから捌き始めるという硬派なお店。
この日のうなぎは静岡産イソフラボン鰻。養殖鰻はほとんどがオスになるそうだが、餌に大豆イソフラボンを入れる事で、身厚で柔らかく旨味成分も豊富なメスの鰻になるらしい。
紀州備長炭で丁寧に焼き上げられた身は真綿のように柔らかく、ふわっとした食感にもかかわらずしっかりとした深みのある味わい。脂の乗りは良いが決してクドくなく、脂から出た旨味だけが口中に広がる。
残りわずかになると食べ終わるのが悲しくなる程の絶品蒲焼。

【お店】
水質の悪さで知られる手賀沼も、かつては水が澄み当時「あお」と称されたうなぎは美味で知られていたそうだ。現在でも多くの鰻屋が点在し、その中でも小暮やは評価が高く、グルメサイトのランキングでも常に上位という県内屈指の名店である。
JR天王台駅から徒歩5分程。駐車場は店前と脇とで計8台分。店内はスッキリ綺麗で、テーブル席が10人分、小上がりに4名卓が2つ。カウンターも3席あるので一人客も気まずさは感じなさそう。
行列を覚悟していたが、平日のためか開店直後で先客は3組。帰る頃には満席になっていた。
有名店ではあるが堅苦しさはなく、気軽に利用できる素晴らしいお店。

【値段】 

うな重(肝吸 新香付)3740円(税込)
(直近訪問日 2024.11.14)

【おすすめ度】
★★★★★