2025年7月17日木曜日

美國屋

 【場所】
東京都中央区日本橋2-5-1

【味】
注文したのは二段重。本来はうなぎとご飯が別々のお重に分けられてお重が二段になっているのだが、これを一緒にした「乗せ」にしてもらう。
この日のうなぎは愛知県一色の「三河鰻咲」。
とろける程柔らかく、最初はあっさり優しい味だが、ほのかな香ばしさと共に脂の甘味と旨味が後から追いかけてきて、豊かなコクが口中に広がる。江戸前流の奥深さを感じさせる絶品蒲焼。
戦後の日本を代表する写真家 土門拳が「日本一」と評するのも頷ける。

【お店】
創業は明治26年。戦後に日本橋に移転し「荒れ果てた日本が再び美しい国になるように」との願いを込めて、屋号も美國屋に改めたとのこと。
現在も当時と同じ場所にあるのだが、一帯の再開発によって、日本橋高島屋新館の一階に組み込まれる形で営業を続けている。店内はテーブル席のみで50席程度。シンプルかつカジュアルな雰囲気で気張らずに食事を楽しむことができる。
またコスパも優れており、最も高額な二段重が4500円、うな丼は2300円で提供している。高級うなぎ店がひしめく界隈にあって、並々ならない営業努力が窺える。

【値段】 
二段重 4500円(税込)
(直近訪問日 2025.7.18)

【おすすめ度】
★★★★★





0 件のコメント:

コメントを投稿