2024年6月8日土曜日

満寿家

【場所】
埼玉県さいたま市浦和区岸町7-1-3

【味】
紀州備長炭でじっくりと燻された香ばしさと、味醂の甘味が効いたタレをまとった身は、適度な歯応えを残しながらもふっくらと焼き上げられている。
脂味も適度に残されていて食べ応えも有り。良い意味で昔ながらの素朴な蒲焼。
山椒は粒と粉の2種類。粒は香りと刺激が強過ぎで、個人的にはスッキリとした粉がおすすめ。

【お店】

江戸時代より宿場町として栄えた浦和は、かつては良質なうなぎも多く生息する水郷地帯であった。現在でも「浦和のうなぎ」はさいたま市伝統産業に指定されている。
満寿家(ますや)の創業は明治21年。高級割烹を思わせる威風堂々とした佇まいと伝統の味で、長年にわたり浦和の人々の「ハレの日」のお店として親しまれてきたそうだ。
総席数は170を超える大箱。テーブル席、カウンター席の他、大小個室や広間も備えている。
ゆっくりと腰を据えて食事を楽しむことができるお店。

【値段】
特上 5650円(税込)
(直近訪問日 2024.06.08)

【おすすめ度】
★★★★☆



 

むさし乃

【場所】
埼玉県さいたま市浦和区東高砂町8-3

【味】
宮崎県佐土原産のブランド鰻「和匠」。その中でも養殖1年以内の成長の早い新仔のみを使用しているとのこと。注文してからの調理時間は40分程度。
身に箸を入れても抵抗がほとんど感じらない。これ程柔らかな蒲焼は、今まで出会ったことがない。この身を崩す事なく焼き上げるのは、相当な技量が必要であろうと思われる。口に入れると噛まなくてもとろけて脂の旨みがほんのりと広がる。タレはあっさりとした辛口。うなぎ本来の風味をしっかと際立たせている。

【お店】
浦和は、うなぎの蒲焼発祥の地と言われており、多くの老舗うなぎ店が点在する。
その浦和の中でも最高峰との呼び声も高い名店。行列必至のお店として知られている。
開店1時間前に現着するが既に7人が入店待ち。店が入っているマンションの通路に椅子が30脚程並べてあるので待つのは楽。しかし、開店30分前にはその椅子も既に埋まってしまい、後は路上で立ち待ちとなっていた。
この日は20分ほど前倒しで開店。店内は2人用テーブルが6卓とカウンターが6席。限られたスペースと人員で多くの客をさばかなくてはならず、店員さんも無駄な動きがなく、キビキビと動いている。
外には待ち客も多く、長居はせず サッと食べてパッと帰るのが粋であると思われる。

【値段】
新仔鰻重 5830円(税込)
(直近訪問日 2024.06.08)

【おすすめ度】
★★★★★