2020年12月30日水曜日

はんなり亭

 【場所】
千葉県船橋市前原西1-6-4

【味】
宮崎佐土原のブランド養殖うなぎ「和匠うなぎ」を使用。最上位の「厳選」が品切れとのことで特上を注文。それでもかなりの特大うなぎ。大きく分厚い身は、柔らかいが適度な弾力がある。脂が乗っており、やや甘めのタレと相まって舌に絡みつく濃厚な味わい。太物という事もあって、やや一本調子に感じられたものの、食べ応えがあり美味しい蒲焼。

【お店】
1999年創業の比較的新しいお店で、船橋では最も人気のあるうなぎ屋のひとつ。天然木造りの純和風の店内にはジャズが流れているが、不思議と違和感を感じさせない落ち着いた雰囲気。テーブル席5卓にL字のカウンター席があり、一人客でも入りやすい。
駐車場は店前に2台分と近場に4台分、少し離れた場所に3台分あるが、店前以外は少しわかりづらい。また、小学生未満は入店出来ないので注意が必要。
年末の最終営業日の正午過ぎに訪問したが、さすがに人気店だけあって30分程待って入店。
接客は細やかな気遣いが感じられ、帰りには厨房からも「ありがとうございました」と声がかかる。とても気持ちの良いお店。

【値段】
和匠うな重厳選4000円(税別)
(直近訪問日:2020.12.30

【おすすめ度】
★★★☆☆






2020年12月21日月曜日

うなぎ新川本店

【場所】
千葉県成田市新田28-1

【味】
程よい焼き目をつけたうなぎがお重からはみ出して登場。身は箸を当てるとスッと切れる程柔らかい。贅沢に頬張ると、香ばしさとともにまったりとした脂の甘みが口いっぱいに広がり、濃厚な旨みの余韻がいつまでも続く。
4年前は一番高い新川重でも2500円と圧倒的なコストパフォーマンスを誇っていたが、現在では同じ新川重が4500円と大幅アップ。しかし、それでもまだまだ安いと感じられるほど美味しくて満足度の高い絶品蒲焼。

【お店】
活鰻卸問屋直営のお店。成田といってもうなぎで有名な成田山参道や宗吾のうなぎ街道ではなく、成田空港の近くにある。敷地内にはうなぎの立て場があり、新鮮なうなぎの管理と選別を行なっている。お店は一切の無駄を排した簡素な造りでこじんまりとしているが新しくきれい。月曜日の開店直後に行ったため空いていたが、土日祝日は混み合う事が多く予約が必須。

【値段】
新川重 4500円(税別)
(直近訪問日:2020.12.21

【おすすめ度】
★★★★★

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2020年11月8日日曜日

千歳家

【場所】
千葉県野田市中野台346

【味】
うなぎは鹿児島県産。全体にきれいな焼き色がついている。これは、焦げてしまったのではなく、香ばしく仕上げるためにあえて焦げを入れているものと思われる。身はほくほくで柔らかながらも、蒸しは浅めで適度な歯応えを残している。タレは、醤油の風味がしっかり残る尖ったタイプであるが、不思議とあっさりしていて、脂の甘みと旨味をうまく引き立てている。奇をてらわない老舗らしいシンプルでとても美味しい蒲焼。

【お店】
野田は、言わずと知れた醤油の街。そして東に江戸川、西に利根川が流れていることから、うなぎの老舗も少なくない。
千歳家は、壁を木格子で覆った風格漂う日本家屋で、大正13年創業とのこと。うなぎ百撰のお店。
店内は広く、1階にはテーブル席3卓、小上がり3卓と個室がある。内装は純和風で入口と通路脇には竹が植えられており、落ち着いた雰囲気。接客も丁寧で気持ちが良いお店。

【値段】
鰻重竹4100円(税込)
(直近訪問日:2020.11.8)

【おすすめ度】
★★★★☆



2020年10月28日水曜日

うな富士 有楽町店

【場所】
東京都千代田区内幸町1-7-1

【味】
注文したのは、話題の「肝入り上うな丼」。特大肝焼きを頂上に、肉厚で脂がのった特大青うなぎが、四方に広がる。
関西風の地焼きで、蒸してはいないが、超高温の炭火で表面を一気に焼き上げているため、外のサクッとした食感と中の適度なトロッと感、そして身に閉じ込められた旨味と脂味を堪能することができる。
名古屋のお店ということで味付けは甘く濃厚かと思いきや、タレは甘めながらも全体的に意外とあっさり。
その他、ご飯の中にうなぎが一切れ隠れていたり、お吸い物が蛤であったり、うざくが小鉢についたり、きゅうりの漬物が食べ放題であったりと、感動がとまらない一品。

【お店】
「名古屋の大人気店がついに都内初進出!」と大々的にテレビやネットで取り上げられていたことから、取り急ぎ訪問。
うなぎ屋というと、創業は江戸時代といった超老舗も珍しくはない。しかし名古屋の本店は、平成7年に創業し、25年でミシュランビブグルマンを受賞したという実力店。有楽町店は9月にオープンしたJR高架下の「日比谷OKUROJI」の一角にある。行列を覚悟していたが、開店15分前に到着し一番乗り。その後は徐々にお客が増えて、帰る頃にはほぼ満席になっていた。テーブル席、可動式の個室に加えてカウンター席もあるので、一人でも大人数でも気兼ねなく蒲焼を楽しむ事ができる。。

【値段】
肝入り上うなぎ丼 6900円(税込)
(直近訪問日:2020.10.28)

【おすすめ度】
★★★★☆


2020年10月25日日曜日

前むら

【場所】
千葉県市川市南大野2-20-4

【味】
「江戸の味」と謳っているように、蒸して焼く典型的な関東風蒲焼。焼き目は香ばしく、身は柔らかて口溶けも良い。やや甘めのタレだが、クドくはなく さらっと食べられる。ややインパクトに欠けるが全体的にバランス良くまとまっていて美味しい蒲焼。

【お店】
幹線道路を運転中にたまたま「うなぎ」の案内看板が目に入る。ちょうど昼時だったため、矢印に従って進むと、静かな住宅地の中に「うなぎ前むら」を発見。外観は昭和を思わせる古びた感じだが、店内は木材を用いた品書などおしゃれで綺麗。掘り炬燵式のテーブル席3卓、カウンター4席。元力士の魁皇が来店した時の写真が飾ってあった。

【値段】
特うな重3450円(税込)
(直近訪問日:2020.10.25)

【おすすめ度】
★★★☆☆





2020年8月16日日曜日

ひかたや本店


【場所】
千葉県成田市上町510

【味】
蓋を開けると、一尾プラスαの溢れんばかりのうなぎが豊かな香ばしさとともに出現。焼きはしっかり目。表面はパリッと仕上げられていて、柔らかながらも適度な歯応えが感じられる。一瞬関西風の「地焼き」を思わせるが、浅く最小限に蒸しは入っているようだ。身の甘さとさっぱり系のタレがパリッとした食感のうなぎにとても良く合い、香ばしさと旨味の余韻がいつまでも続くとても美味しい蒲焼。

【お店】
成田山表参道沿いだが、賑やかな新勝寺総門からは少し離れた 成田駅寄りのお店。本店のほか近くに支店、第二支店もあり、いずれもなかなか評判の良いお店。「ひかたや」は漢字で「干潟屋」と書くらしい。
店内はテーブル席3卓と座敷。参道のうなぎ屋にしては珍しくコンパクトで小綺麗なお店で、夫婦で切り盛りしている。うなぎの他は親子丼や天ぷら定食なども扱っている。

【値段】
特上うな重3500円(写真)税込み
(直近訪問日:2020.08.16)

【おすすめ】
★★★★☆



2020年8月15日土曜日

名鳥 (2)

【場所】
千葉県成田市下方1248

【味】
こちらのお店は3年半ぶり二度目の訪問であるが、一口食べて前とは全然違う味にびっくり!タレと焼き具合は変わらない。うなぎが変わったのか、自分の味覚が変わったのかは分からないが、格段に美味しくなっている(気がする)。
本日のうなぎは愛知県一色産とのこと。香ばしく焼き上げられた皮は歯応えが良く、身は柔らかく口溶けが良い。全体的にあっさりだが適度に脂がのっていて噛む度に旨みと甘みが広がり、コクが深まっていく。
値段も2500円から3100円とアップしたが、美味しさも大幅アップの絶品蒲焼であった。

【お店】
名鳥は、宗吾霊堂から見て、うなぎ街道最初のお店。林の中から突如現れる「うなぎ」のぼりが目印。
暖簾をくぐると調理場の前で愛想の良い店員さんがずらりと並んで出迎えてくれる。テーブル席(3卓)の奥に綺麗でスペースを贅沢に使った座敷席(7卓)が広がっていてゆっくりと食事を楽しむことができる。

【値段】
うな重3200円(写真)税込み
うな重スペシャル(蒲焼二枚入り)6100円
うな重二段(白焼+うな重)6100円
(直近訪問日:2020.08.15)

【おすすめ】
★★★★★

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2020年7月23日木曜日

割烹たべた

【場所】

千葉県香取郡東庄町笹川4716

【味】
深めのテリと程よい焦げ目が食欲をそそる。身はふっくら柔らかだがしっかりとしたきめ細やかな味わい。噛む程に香ばしさとともに良質な肉の旨みが口いっぱいに広がる。脂は多めで濃厚ながらすっきりとした後味なのは、流石の「坂東太郎」。最初の一口から最後の一口まで絶妙な美味しさを堪能出来る極上の蒲焼。

【お店】
こちらは利根川産の天然うなぎで有名なお店。都心から離れており交通の便も良いとは言えないが、有名人の写真やサインが数多く飾られている。
この日は天然うなぎにはありつけなかったが、坂東太郎のほか宮崎産の養殖うなぎが提供されていた。
「割烹」とあるが、昭和の面影を色濃く残すやや古めの飲食店。テーブル6卓に個室もある模様。

【値段】
坂東太郎(写真) 3500円(税別)
(直近訪問日:2020.07.23)

【おすすめ度】
★★★★★


2020年6月30日火曜日

山茶花亭(3) 【閉店】

【場所】

千葉県市川市新井3-17-17

【味】
「鰻せいろまぶし」をメインとしたお店だが、新たにうな重を始めたとのお知らせと一緒に割引券が送られてきたため早速訪問。注文したのはうなぎ一尾使用の「松」。うなぎ自体は、ほんのりと脂を残しつつもあっさり気味。しかし、九州森山醸造の醤油を使用したという濃厚で甘めタレと絡んで、全体として上手く調和が取れている。そしてこのタレの焦げ目が香ばしく、味に深みを加えている。


【お店】
創業70年の老舗「功徳林」が 2017年に和膳•せいろ蒸しのお店としてリニューアルオープンした。新型コロナの影響から、当面は平日のお昼のみ営業とのこと。
広々とした畳部屋にテーブルと椅子が置かれたモダンで高級感漂う雰囲気の中で安心して食事を楽しむことができる。

【値段】
うな重 松4000円(写真)、竹3100円(2/3尾)、梅2100円(1/2尾) 税別
(直近訪問日:2020.06.30)

【おすすめ度】
★★★★☆

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2020年3月21日土曜日

川豊西口館

【場所】
千葉県成田市囲護台3-2-3

【味】
注文してからの調理時間は10分程。注文を見越して調理しているのか、蒸し置きしていたものを焼いたのかはわからないが、本店と比べてややパサつきが感じられることから、おそらく後者と思われる。しかし、柔らかく脂の乗りが良いのは、まさしく「川豊」のうなぎ。やや甘めでコクのあるタレも本店同様。とても美味しい蒲焼。

【お店】
本店と別館は何度となく訪れたが、西口館は初めての訪問。レトロな風情漂う本店、料亭のような落ち着いた佇まいの別館とはまた違い、こちらは鉄筋コンクリートで個室や大広間もあるとても大きなお店。テーブル間も離れていてゆったりと食事を楽しめる。駐車スペースも広く、車の時はこちらが一番便利。接客は悪くはないが、なぜか店員は皆元気がないのが気になるところ。

【値段】
上うな重3450円(税別)
(直近訪問日:2020.03.21)

【おすすめ度】
★★★★☆

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2020年2月11日火曜日

大和田

【場所】
東京都江東区富岡1-15-4

【味】
存在は知っていたものの、特段有名店でもなく、普通の商店街のうなぎ屋だと思い、いつも通り過ぎていたお店。一口食べて大間違いだと気付く。まずは鮎を思わせる川魚の豊かな風味に驚かされる。そして、程よく柔らかな身、甘くまったりだがクドくはない脂、噛むほどに深まる旨味、ほのかに漂う香ばしさ、硬めに炊いたご飯など、あらゆる面でレベルの高い絶品うな重。

【お店】
「大和田」という有名な鰻屋はいくつかあるが、こちらは深川不動堂参道「人情深川ご利益通り」の最も奥、ご不動様の目の前で約30年間営業を続けているお店。店内はテーブル席2卓、小上がり席2卓、カウンター席といったこじんまりとした古めかしいお店だが、その実力は老舗の大店を凌ぐ。さらにご不動様のご利益も期待できるかもしれない隠れた名店。

【値段】
特上重4250円(税込)
(直近訪問日:2020.02.11)

【おすすめ度】
★★★★★




2020年1月26日日曜日

川五郎(せんごろう)

【場所】
千葉県八千代市堀の内461-2

【味】
大振りで肉厚なうなぎ。蒸しが浅いのか ふっくらとろける柔らかさは感じられないが、反対に程よい歯応えと食感を楽しむことができる。脂は甘く旨味と香ばしさが身全体に広がっている。
繊細で上品なうな重を堪能するのもいいが、素朴で食べ応えのあるうな重をかき込みたい気分の時にはおすすめ。

【お店】
八千代市と印西市の境 新川の畔にぽつんと佇むうなぎと日本料理のお店。店内は広くテーブル5卓に小上がり2卓で、その奥と2階には座敷もある模様。テーブルの隅に金柑の一輪挿しがさりげなく置かれているなど細やかな心遣いが感じられる。男の店員さんは元気が良く感じが良い。場所柄なのかプロゴルファーのサインがたくさん飾られていた。

【値段】
特上3300円(税別)
(直近訪問日:2020.01.26)

【おすすめ度】
★★★☆☆


2020年1月24日金曜日

龜屋一睡亭 (かめやいっすいてい)

【場所】
東京都台東区上野2-13-2

【味】
幻のうなぎ「大井川共水」のうなぎが1.5尾。共水の割には肉厚でボリューム充分。共水のとろける柔らかさ、甘く繊細な旨味はそのままで、しっかりとした食べ応えも楽しめる。最初の一口はふわっとあっさりだが、噛むほどに溶け出す脂とやや甘口のタレ、硬めに炊かれた北魚沼産のコシヒカリとの相乗効果により、風味が増して絶妙な味わいに変化していく。
唯一残念なのは小骨の多さ。しかし、それを差し引いても余りある感動的な美味しさ。
ちなみにメニューにはうな丼もある。やや小振りだが こちらも共水うなぎ1尾使用で2900円(税別)とコスパ抜群。

【お店】
上野不忍池の畔で60年以上の歴史を重ねた 言わずと知れた名店。道路を挟んで向かいには、これまた名店 伊豆栄本店がある。どちらも うなぎ百撰会のお店。
季節に合わせた調度品と和服での丁寧な接客が心地よい。大店で 一人客から接待、宴会まであらゆるシーンに対応できる。

【値段】
鰻重竹 6820円(税込)
(直近訪問日:2020.01.24)

【おすすめ度】
★★★★★