2017年12月14日木曜日

にっしん太助 築地うなぎ食堂

【場所】
東京都中央区築地4-13-15

【味】
丼の中は、さながら「うなぎ祭り」。まさしくメガうな丼。
串打ちもされていない焼き置きの蒲焼をグリラーの網に乗せ5分程で提供する。「串打ち8年、割き3年、焼き一生」と言われる熟練した職人の手順と技量が求められるこの業界においては考えられない調理法だが、不味くはない・・・というか美味しい。見た目は身厚で固そうだが十分に柔らかく、脂も残っていて身の甘さも感じられる。「養殖期間1年未満の青手の日本うなぎ使用」と書かれていたが、あながち嘘ではなさそう。

お店
築地場外市場で朝6時から営業している。早朝にうなぎが食べたくなったら ここ一択だろう。
店頭では焼き上がった蒲焼を販売しており、食べ歩き用のうなぎ串や海鮮串も売っており、大勢の客でごった返している。その多くが外国人で、店員は日本語、中国語、英語を器用に使い分けて応対している。
一方、店内は11のカウンター席に客が数名と空いている。もちろん一人でもはいりやすい。

【値段】
うな丼750円 ダブル重1350円 トリプル重1850円 メガうな丼(写真)2200円ほか
(直近訪問日訪問日:2017.12.14)

【おすすめ度】
★★★☆☆
 



2017年12月3日日曜日

八幡屋

【場所】
千葉県市原市潤井戸1307-20

【味】
二大養殖ブランド「共水」と「坂東太郎」を使用しているとても貴重なお店。この日のうなぎは共水。ちなみにランチのうなぎは九州産とのこと。
箸を入れると身も皮もすっと切れ、上品系のさっぱりした蒲焼かと思いきや、やや辛めのタレがしっかりと効いていて意外にワイルド。
香ばしい薫りの後に程よい脂と凝縮された旨味が広がるところは、さすが共水うなぎ。
噂に違わぬとても美味しいお店。

【お店】
うなぎだけではなく、寿司や天ぷら、ステーキも扱っている。
ちょっとした割烹風の外観だが、店内は広くて庶民的。
かなりの繁盛店で、日曜日の13時に名前を記入した時点で15組待ち。それでも店が大きいためか回転もよく、待ち時間は30分程度。

【値段】
4320円(写真)  3618  2862
値段はうなぎの大きさの違いだが、梅でも一尾入りで十分な量である。
(直近訪問日 2017.12.03)

【おすすめ度】
★★★★★















2017年10月29日日曜日

志満金(しまきん)

場所】
東京都新宿区神楽坂2-1

【味】
箸を当てれば皮までスッと切れ、口に入れるとふっくらトロける典型的な江戸の蒲焼。よく蒸して丁寧に焼き上げられたのがわかる。
脂の上品な風味と旨み、そして微かに感じる香ばしさを堪能できる。
伝統のタレはややキリッとした辛口。

【お店】
神楽坂の登り口に位置するこのお店は創業150年とのこと。花街の老舗と言った空気を感じさせない小綺麗な店内と気さくな接客が心地よい。
台風接近で大雨の日曜日、開店5分後に入店すると先客は二組。カウンターはないが長テーブルを卓上の衝立で仕切ってくれるので1人でも居心地は悪くないと思われる。

【値段】
3450  寿4100円(写真)  4860
(直近訪問日:2017.10.29)

【おすすめ度】
★★★★☆






2017年10月12日木曜日

渋谷松川

【場所】
東京都渋谷区宇田川町22-1

【味】
大井川の共水うなぎを使用。
すっきりしたクセのないタレが身によく絡み、うなぎの美味しさを引き立てている。
身はふっくら蒸されていてとても柔らかい。上品な仕上げながらも香ばしく、程よく脂も残されていて身の旨味も充分に感じられる。
「これ!」と言った大きな特徴はないものの、バランス良く高いレベルにまとまっている絶品蒲焼。

【お店】
渋谷駅前、スクランブル交差点沿道の路面店。おそらく日本で最も賑やかな場所にあるうなぎ屋さんではないだろうか。
店内は表の喧騒とは違った落ち着いた空間だが、全体的にやや狭くテーブルも小さめ。カウンターはないがピーク時でなければ一人でも入りやすい。

【値段】
鰻重桜3,780円(写真)
(直近訪問日:2017.10.12)

【おすすめ度】
★★★★★




2017年9月24日日曜日

又兵衛 船形店

【場所】
千葉県成田市船形1562-2

【味】
「直火焼き」と「蒸」が選べる。またうなぎを大きめにすることもできる。
通常メニューのうなぎは涸沼湖産の養殖鰻とのことだが、入荷があれば天然物も提供されている。
直火焼きは柔らかさはなくプリッとした弾力がある。一方、蒸は柔らかく風味と旨味が口の中で広がりコクとまろやかさが感じられる。好みもあると思うが、大味な直火焼きに比べ繊細な蒸の方が自分好み。美味しい蒲焼だが、値段は驚くほど安い。このクオリティなら倍の値段でもおかしくはない。

【お店】
佃煮・甘露煮の製造販売会社が経営するうなぎ屋。うなぎ街道沿いにある。
店前に堀があり工事現場のような橋を渡って入店。トタン屋根の質素な外観だが中は清潔で綺麗。座敷、テーブル、カウンターがあり、ひとりでも多人数でも入りやすい。

【値段】
うな重2,000 
限定大きめうな重2,500円(写真)
(直近訪問日:2017.09.23)

【おすすめ度】
★★★★☆

関連する投稿

2017年8月19日土曜日

甚平茶屋【閉店】

場所】
千葉県成田市北須賀1699

【味】
柔らかくなく焼き目も綺麗とは言えないがなぜかとても美味しい。調理時間の短さから作り置きを焼いたものと思われるが、香ばしさ、脂の乗り、身の旨味が丁度良く、薄い味付けながら一口ひとくち最後まで楽しむ事が出来る。細かいことは気にしない「美味しければそれで良い!」と思わせる蒲焼。

【お店】
成田うなぎ街道の最北地 水産センターの斜め向かい。外観は古民家風で程よく朽ちた感じ。店内は広々としていて小上がりのテーブルごとに衝立で仕切られており落ち着いて食事ができる。

【値段】
鰻重2340円
(直近訪問日:2017.08.19)

【おすすめ度】
★★★★☆


2017年7月31日月曜日

松前屋(日光江戸村内)

【場所】
栃木県日光市柄倉470-2

【味】
山菜釜飯に半身の蒲焼。蒲焼は香ばしさや繊細さは感じられないもののとても柔らかく出来は悪くはない。山菜たっぷりの釜飯によく合うが、釜飯だけでも充分に美味しい。テーマパークの食事の域を超えた逸品。

【お店】
江戸時代にタイムスリップ⁉︎とまでは思えないが、時代劇っぽい装飾と丸髷に着物の店員によって非日常感を楽しむ事ができる。

【値段】
1200両(円)
(直近訪問日:2017.07.31)

【おすすめ度】
★★★☆☆




2017年7月2日日曜日

忠八

【場所】
埼玉県羽生市弥勒字五軒1686(羽生PA)

【味】
注文してからの待ち時間は10分程度。下拵えは済んでいて蒸し置きされていたと思われるが、それを炭火でしっかり焼いているため外は香ばしく身は厚く柔らかでトロッとした食感。
高級店のムラのない飴色の焼き上がりもいいが、少し手を抜いて(?)焦げ色がついたうなぎもそれはそれで甘辛いタレ味がアクセントとなってとても美味しい。

【お店】
東北道路上り羽生PA鬼平江戸処内のお店。江戸時代の辻売りを模していてフードコートで食べる事が出来る。高速道PAとは思えない本格派うな重。

【値段】
特うな重3200円(写真)一尾半
(直近訪問日:2017.07.02) 

【おすすめ度】★★★★☆


2017年6月27日火曜日

五代目 野田岩 日本橋店

【場所】
東京都中央区日本橋2-4-1

【味】
とても柔らかく焦げ目はないのに微かに香ばしさが感じられる。しっかり蒸して丁寧に焼き上げたのがよくわかる。
薄く控えめなタレは、うなぎ自身の味を引き立てていて、本来は淡白な川魚であることを改めて認識させられる。クセのない上品さとほぐれやすい食感は好みの分かれるところ。

【お店】
本店は東麻布。ミシュランで星ひとつを獲得した都内屈指の有名店。
日本橋高島屋特別食堂では、野田岩のうなぎの他に帝国ホテルのフランス料理、大和屋三玄の和食が選べる。店内はとても広くてクラシック。丁寧な出迎えと案内を受けやや恐縮をしてしまう。

【値段】
鰻三楽コース(鰻煮凝り、白焼ほか)7,000+
(直近訪問日:2017.06.26)

【おすすめ度】
★★★★☆

   ※店内撮影禁止だったようです。ごめんなさい。

2017年4月15日土曜日

川ばた園

【場所】
千葉県佐倉市臼井田2712-3

【味】
蒸しは控えめらしく、ふわっと感は少ないものの十分に柔らかく脂味も残っている。表面はサクッと香ばしく焼き上げられていて、甘いがさっぱりのタレにとてもよく合う。

【お店】
印旛沼畔の綺麗なお店。印旛沼と言ってもうなぎ街道(?)がある成田市ではなく佐倉市側だが、この周辺にも鰻屋が数軒店を構えている。中々の人気店で途切れなくお客さんが出入りしている。

【値段】
松重3300(写真)
竹重2500
(直近訪問日:2017.04.15)

【おすすめ度】
★★★☆☆







2017年4月1日土曜日

山茶花亭(1) 【閉店】

【場所】
千葉県市川市新井3-17-17

【味】
いわゆる「鰻せいろ蒸し」。柔らかく肉厚のうなぎは横では並べきれず斜めにぎっしりと重ねられいる。それを御飯とともにせいろで蒸しあげているため、タレとうなぎの旨みがムラなく全体に広がっていて確かに美味しいが、反面一本調子で繊細さに欠ける感がある。ひつまぶし同様に薬味やお出汁で食べることで、アクセントをつけて最後まで飽きずに食べることができる。

【お店】
冠婚葬祭用の仕出しや宴席の老舗「功徳林」がリニューアルオープン。
畳部屋にテーブルと椅子が置かれたモダンな雰囲気。広々とした綺麗な店内でゆっくりと食事を楽しむことができる。

【値段】
鰻せいろまぶし特上4600円(写真) 竹3200円 梅2000円の他、蟹せいろ、あさりせいろもある。
(直近訪問日:2017.04.01)

【おすすめ度】
★★★★☆

関連する投稿
山茶花亭(2) 2019年3月
山茶花亭(3) 2020年6月




2017年3月19日日曜日

名鳥 (1)

【場所】
千葉県成田市下方1248

【味】
肉厚の身はしっかりと蒸されていてとても柔らかく、この辺りでは珍しいさらっとした薄味のタレ。ほのかな甘みを感じる柔らかあっさりうな重。

【お店】
成田市は成田山新勝寺参道だけでなく、少しひなびた宗吾街道沿いにもうなぎ屋が点在し、うなぎ好きの間では「うなぎ街道」とも言われている(?)らしい。
「名鳥」は、林の中の普通の田舎民家といった佇まいでとても入りづらい。
 しかし、暖簾をくぐると活気のある調理場に愛想の良い店員。テーブル席(3つ)の奥に行くと綺麗でスペースを贅沢に使った座敷席(7つ)が広がっていてゆっくりと食事を楽しむことができる。

【値段】
うな重2500円(写真) 
蒲焼二枚入り4700円
白焼+うな重4700円
(直近訪問日:2017.03.19)

【おすすめ】
★★★☆☆

関連する投稿
名鳥 (2) 2020年8月


2017年3月9日木曜日

つきじ宮川本廛 銀座松屋店

【場所】
東京都中央区銀座3-6-1 8階

【味】
お通し、肝吸い等がついたお得なランチもあったが、ここは侍の意地で最もうなぎの大きい「中大」をオーダー。
香ばしさはないが肉厚でふっくら柔らかく脂もほどよくのっている。ご飯は少な目で、綺麗な飴色になるよう丁寧に焼き上げられた上品なうな重。
タレは甘くも辛くもなくしょっぱい。それが悪いというわけではないが、慣れていないせいか終始違和感があった。

【お店】
築地の本店は一人では敷居が高く入りづらいため松屋銀座店を選択。平日昼間で場所柄のせいか年配女性の一人客が目立った。カウンターはないがとても入りやすい。

【値段】
中大4,320円、花3,780円、雪3,240円、月2,700円
(直近訪問日:2017.03.09)

【おすすめ度】
★★★☆☆

2017年1月21日土曜日

菊屋

【場所】
千葉県成田市仲町385(成田山参道)

【味】
蒸しが浅めなのか皮目はやや硬めのだが、身の厚さと表面のサクッとした食感が相まって食べ応えのある蒲焼。タレは甘めでコクもあるが不思議とクドさはなく最後まで美味しく食べることができる。

【備考】
成田山参道にある江戸中期創業の老舗。隣の川豊や向かいの駿河屋ほどではないが、なかなかの繁盛店
スピルバーグやトム・クルーズにうな重を提供したとして有名。

【値段】
特上うな重3800円(写真)
上うな重3250

二段重ねうな丼4200円もある
(直近訪問日:2017.01.21)

【おすすめ度】
★★★☆☆

関連する投稿
上町菊屋(2022.9.23)