【味】
蓋を開けると身厚な蒲焼がまるまる一本。タレの照りと焦げ目が食欲をそそる。箸を入れると皮目には若干弾力が感じられるものの十分に柔らかい。身は香ばしく焼かれていて、甘く濃厚なタレの馴染みも良い。太者うなぎではあるが大味ではなく繊細。余分な脂は落とされ旨味が凝縮された美味しい蒲焼。
千葉と東京を中心に美味しいうなぎを食べ歩き
【お店】
戦後の混乱期に都内で百円うな丼を販売し、蒲焼を庶民に広めた「登亭」が経営するお店。他の3店舗と異なり登亭の名称は使っていない。
店内は二人掛けのテーブル10卓とこぢんまり。長居はせずサッと食べてパッと帰る客が多く回転は良い。レジ横にはテイクアウト客用に弁当が並べられていたので、会計時に思わずそちらも購入。夜の楽しみとする。
余談だが30年以上前、当時私が勤めていた会社の営業所の直下階に株式会社登亭の営業本部が入っていた事もあり、とても親近感の湧くお店。
鰻と京懐石のお店。成田山公園裏手の静かな住宅街に佇む数寄屋造は高級旅館を思わせる。
案内された個室は10畳の和室で枯山水の庭付き。家族3人で贅沢に使わせてもらう。とても静かで小鳥のさえずりが心地よい。
運ばれてきた重箱の蓋の上にはミニひまわりが一輪。料理にはその季節に合った花を添えて提供しているのだそうだ。粋なもてなしにお店の品格が感じられる。
【お店】
老舗の多いうなぎ屋業界にあって、本店の「しば福や」は創業平成30年ととても新しいお店だが、創業の翌年にはミシュランガイド・ビルグマンに認定された実力店である。「那古野(なごや)しば福や」は今年(令和6年)にオープンしたばかりの2号店。客席数が本店の2倍の約80席で名古屋駅からも近いという事で、今回はこちらを選択。
開店直後に早くもテーブル席と座敷は埋まってしまったそうだが、10席程あるカウンター席には空席があり即入店。カウンター前の焼場を見るとメディア等によく登場する店主の柴田氏が、豪快に腕を振るっており、いやが上にもテンションが上がる。
店内は白木が際立つ和モダンな雰囲気。店員さんは多少バタついてはいたが、接客も悪くはない。
【お店】
本店の創業は昭和28年。名古屋を代表する老舗で、市内に4店舗を構える。名駅店は名古屋駅から5分程離れたビルの1階にある。
開店15分前に「当日WEB順番待ち」を利用。開店後数分で呼び出しとなる。多くの待ちの客がいる中、一人客にもかかわらず座敷席に案内され、とても丁重な対応を受ける。そういった気配りにも名店の品位が感じられる。
【お店】
【場所】
埼玉県さいたま市浦和区東高砂町8-3
昭和6年の創業時から継ぎ足しているというタレは、醤油が強く辛めではあるが、これはこれでお酒によく合って結果オーライ。
一品料理では、茹でた肝をわさび醤油でいただく「肝わさ」も堪能できる。
【お店】
桜木町駅の南側「野毛」。横浜随一と言われるディープな飲み屋街には似つかわしくない落ち着いた家庭的なお店。この辺りでもフグの事を「ふく」と呼んでいたらしく、店名から元々はフグ屋だったのだろうと勝手に想像しているが、現在はうなぎを中心にフグやどじょうを扱っている。
店内1階は、カウンター4席にテーブル2卓とこじんまりとしている。2階は座敷で、ちょっとした宴会も出来るらしい。
穏やかで感じの良い女将さんが切り盛りしていて、とても居心地のよいお店。