2019年12月28日土曜日

うなぎ黒田

【場所】
千葉県市川市香取2-11-1

【味】
蒸しは控えめと思われ 程よい食感を残しつつ香ばしく焼き上げられている。身の旨味は充分で、甘味と脂味も良い具合に感じられる。タレは醤油が強めでやや尖った感があるが 個人的には好み。二日酔いで味覚が鈍っている時でも、確かな味わいを楽しむことができる。小骨と柔らかいご飯は やや気になるものの許容範囲。素朴でどこか懐かしさを感じさせる美味しい蒲焼。

【お店】
住宅街の一角に佇む一軒家の専門店。自宅から近隣地域にありながら機会に恵まれずこの度 念願の初訪問。創業時期はわからないが年季の入った木製看板と店内の大きな柱時計が歴史を感じさせる。テーブル席3卓と小上がりに4卓とこじんまりとした店内は清掃が行き届いていて綺麗。コストパフォーマンスに優れた良店。

【値段】
特上2550円(税込)
(直近訪問日:2019.12.28)

【おすすめ度】
★★★★☆


2019年12月1日日曜日

橋本食堂

【場所】
千葉県山武市木戸2845-1


【味】
白焼きにした鰻を蒸さずにタレで煮るといったとても珍しい調理法。ふわトロ感はないが適度に締まった身に旨味が広がり、そこに甘めのタレが上手く絡んでいてこれはこれで悪くはない。ほのかに香ばしさも感じられるため、煮る作業は最小限に抑えられていると思われる。そしてこちらのお店の一番の特徴は値段。二段重ねの特上は何と3300円。都内の「並」以下の値段で最上の贅沢が楽しめる。うな丼は1300円、うな串(3本)は550円で食べられる。とても美味しくてコストパフォーマンス抜群の大満足蒲焼。

【お店】
九十九里ビーチライン沿いで昭和42年から営業を続けている。東日本大震災で店舗は全壊したが仮店舗を経て平成27年にリニューアルオープンしたとのこと。座卓とテーブル合わせて60〜70席程、個室もある大店だが店内はほぼ満席。日曜日とはいえ午前11時15分入店でこの状態はさすがの人気店。
元々は養鰻業を営んでいたそうで鰻重丼以外にも鰻の南蛮漬や天ぷらといった珍しい鰻料理も楽しめる。カツ丼やカレーなど大衆料理も扱っているので鰻や川魚料理が苦手な連れがいても安心。ちなみに子どもが食べた親子丼もとても絶品だった模様。

【値段】 

特上3300円(写真)  
(直近訪問日 2019.12.01)

【おすすめ度】
★★★★☆



2019年11月16日土曜日

わたり

【場所】
栃木県那須郡那須町高久乙593-11

【味】
注文を受けてからうなぎを捌くため待ち時間は40分弱。フタを開けると見事な飴色。都内の高級店を彷彿とさせる美しさ。焦げ目はないのにほのかに漂う香ばしさは、丁寧にじっくりと焼き上げられている証。身はふっくら柔らか。素材の甘さと凝縮された旨味、そして脂の乗りは良いのにさっぱりした後味は流石の坂東太郎。
高原の観光地で出会えるとは思いもしなかった正統派の絶品蒲焼。

【お店】
那須街道沿いの渋滞スポット 道の駅の隣にある綺麗なお店。
当初「丁子屋」に行く予定であったが、こんな時期にもかかわらず、今日と明日は予約で一杯と言われて急遽行き先を変更。実はこちらのお店も、以前から車で通る度に気になっていたうなぎ屋さん。
使用しているうなぎは坂東太郎。愛想が良く話好きな店主によると、高知県にも坂東太郎の養鰻場があり、お店のうなぎは全てそこから仕入れているとのこと。

【値段】
うな重3850円 税込
(直近訪問日:2019.11.16)

【おすすめ度】
★★★★☆


2019年11月11日月曜日

うな徳

【場所】
千葉県千葉市中央区祐光2-12-1

【味】
よく蒸されていてふっくらと柔らかいうなぎは鹿児島直送とのこと。タレはまろやかで全体的にさっぱりとした味付けながら、丁寧に焼かれた身には脂が程よく残されており、旨味とほのかな香ばしさとが相まって意外にもしっかりとした後味が堪能できる。くせがなくとても食べやすい優しい蒲焼。

【お店】
千葉駅から少し距離があり、住宅地の一角にある 目立たないお店だが「味よし接客よし」と評価の高い人気店。訪問時には平日の昼過ぎにもかかわらず常連と思しき年配の男女とサラリーマンで賑わっていた。店内は狭いながらもテーブル席と小上がりの他にカウンターもあり、一人でも入りやすい。接客も丁寧でとても居心地の良いお店。

【値段】
うな重上3630円税込
(直近訪問日:2019.11.11)

【おすすめ度】
★★★★☆


2019年9月23日月曜日

小川菊

【場所】
埼玉県川越市仲町3-22

【味】
最初の一口目から豊かな風味とコクに驚かされる。紀州備長炭で焼き上げられた焦げ目は香ばしく、濃いめの味付けで脂もよく乗っているがクドさは感じられない。ワイルド系の蒲焼はではあるが鹿児島産の上質うなぎの繊細な味わいと旨味はそのままに仕上げられている。最後まで山椒を振るのを忘れてしまった程の美味しさ。値段は高いが納得の絶品蒲焼。

【お店】
川越は、江戸時代より近くを流れる入間川や荒川で良質なうなぎが獲れたことから、歴史のあるうなぎ屋が数多くあり、どのお店も行列ができている。その中でも最も古株で川越随一の味と言われるこのお店を訪問。整理券方式のため待ち時間に観光を楽しむ事も出来る。
大正初期に建てられたという趣きのある店内は綺麗で風情がある。昔のお金持ちの御屋敷といった感じ。接客については、お茶が少なくなれば空かさず継ぎ足してくれて、幼児には待ち時間に折り紙と絵本を持ってきてくれるなど細かな気遣いも有り難い。老舗の超人気店だが驕らずとても気の利く優しいお店。

【値段】
特重5250円(税込)
(直近訪問日:2019.09.23)

【おすすめ度】
★★★★★



2019年9月21日土曜日

若松本店

【場所】
千葉県成田市本町355

【味】
調理時間が15分程であり、捌きたてではないがふっくら柔らかいうなぎ。身厚ながらも味にムラがなく、どこを食べても程良い脂としっかりとした旨味と香ばしさが楽しめる。そして、こちらのうな重はご飯が絶品。粒が立っていて、甘くコクのあるタレとの相性は抜群。これまでノーマークだったことが悔やまれるとても美味しいうな重。

【お店】
ご存知の通り、成田山参道は約60軒ものうなぎ屋がひしめく「うなぎ銀座」である。行きたいお店は数軒あるのだが、「蒲焼侍」更新の都合もあり、これまで未訪問のこちらのお店を選択。
若松本店は成田山総門の真ん前にある明和5年(1768年)創業の超老舗旅館。しかし建物は新しく綺麗で高級感が漂っている。うなぎ料理が一番のお勧めとのことだが、精進料理や会席料理、お子様ランチもあって幅広い客層に対応している。
接客は老舗旅館らしく丁寧で気遣いも素晴らしい。

【値段】
うな重 3780円
(直近訪問日:2019.09.21)

【おすすめ度】
★★★★☆




2019年8月9日金曜日

竹葉亭 木挽町本店

【場所】
東京都中央区銀座8-14-7

【味】

焼き目は綺麗で身はふわっと柔らか。脂も香ばしさもほんのりな正統派の江戸蒲焼。あっさりだが決して単純な薄味ではない。噛むほどに旨味が増してタレのキレとコクが深まっていく緻密な味付けは、これまでの蒲焼の概念が覆される。伝統と職人技の奥深さを感じさせられる一品。
そして特筆すべきはその価格。最も高額な鰻丼が2900円というのは驚愕である。倍額であっても高いとは思わせない高級だが高価ではない絶品蒲焼。

【お店】

江戸末期より約150年続く老舗。夏目漱石の「吾輩は猫である」ほか多くの文芸作品にも登場し、食通としても有名な北大路魯山人が常連として通っていたことでも知られている。
この日は、新館のテーブル席が混み合っていたため本館に案内される。料亭風の厳つい店構えと中庭に一瞬ひるむが、案内所された2階席は、個室や離れの近寄り難い佇まいとは違い普通の庶民的な雰囲気。相席だったが、あまりの蒲焼の美味しさに周囲は全く気にならなかった。

【値段】 

鰻お丼B 2900円
鰻重はなく鰻丼のみ。鰻お丼Aは2400円
(直近訪問日 2019.8.9)

【おすすめ度】
★★★★★

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2019年6月9日日曜日

鹿島園

【場所】
千葉県佐倉市田町197

【味】
注文後10分程度で出来上がり。他にお客もいなかったため、作り置きの蒲焼きの焼き直しであることは確定。しかし食べてみると悪くはない。身は程よい柔らかさで脂味もほんのりと残されている。甘いタレはこの辺りによくある特徴であるが、このタレとほのかな香ばしさが調和してまあまあ美味しい蒲焼きに仕上がっている。

【お店】
佐倉城址公園近く成田街道沿いにあるうなぎと天ぷらを扱う大きなお店。午後3時という時間もあったのか他の客はなく貸切。うな重と天ぷら定食を大人二人と子どもでシェアしたのだが、子ども用にデザートをサービスしてくれた。店員さんの接客も良いお店。

【値段】
うな重上 3000円 税別(写真)
(直近訪問日:2019.06.09)

【おすすめ度】
★★★☆☆


2019年5月25日土曜日

鶴舞家

【場所】
茨城県龍ケ崎市庄兵衛新田町282-22

【味】
身厚なうなぎはよく蒸されていて柔らかくふっくら。焼き上げも丁寧で焦げ目は少ないが紀州備長炭で焼き上げられた身とタレの香ばしさがほんのりと感じられる。全体的に上品な味付けでアッサリとしているが、脂の旨味は適度に残されていてとても美味しい蒲焼き。

【お店】
牛久沼は「うな丼」発祥の地として知られており、現在でも湖畔の国道6号沿いには、老舗のうなぎ屋が数軒点在し「うなぎ街道」と呼ばれている。店は広くテーブル席と小上がりのほか個室があり、窓からは牛久沼が一望できる。店員さんは和服姿で接客は丁寧で感じが良い。

【値段】
うな重上 3350円(写真)
(直近訪問日:2019.05.25)

【おすすめ度】
★★★★☆


2019年5月22日水曜日

かね松

【場所】
東京都江東区富岡1-8-13

【味】
身は柔らかいがややパサつき感がある。捌いてから時間が経ったものと思われる。小骨も気になり、仕事が粗い感は否めない。だからと言って不味いのかと言えば決してそうではない。鹿児島産のうなぎ自体は上等で、身の甘味・旨味もしっかりと感じられ、脂味もほんのりと良い具合に残されている。甘目の濃いタレもうなぎとご飯に程よく絡んでおり悪くはない。それ故に時間をかけて丁寧に調理すればとても美味くなるだろう。大変惜しいと感じられる蒲焼。

【お店】
深川不動堂参道の入口付近、永代通り沿いにあり、間口は狭いがとても奥行きのあるお店。うなぎ割烹を謳っており、蒲焼以外にも天ぷら、刺身、柳川、親子丼など和食を取り扱っている。1階テーブル席の奥にカウンター10席もあり一人でも気兼ねなく蒲焼が食べられる。

【値段】
大串3400円(写真)
松2200円
(直近訪問日:2019.05.22)

【おすすめ度】
★★★☆☆



2019年4月30日火曜日

川上商店

【場所】
大阪府大阪市浪速区敷津東2-2-8(木津卸売市場)

【味】

本場大阪の「地焼き」初挑戦。そして「平成」最後に食べる蒲焼きとなる。
この日のうなぎは三河産とのこと。注文してからの調理時間は10分程度。店頭販売用に常に焼いているためか待ち時間は短い。
関東風と違い、ふわっと感、舌どけ感はないが、肉厚の身の表面はサクッとしており中身は柔らかで舌ざわりが良い。特筆すべきは香ばしさと身の脂の甘さ。焼魚特有の芳ばしい香り、そしてタレに頼らないうなぎ本来の甘味、口全体に広がる旨味をいっぺんに堪能できる。うなぎは白身魚であり、そして蒲焼きは焼魚の王者であると改めて気づかせてくれる絶品蒲焼き。

【お店】

大阪の台所を支える木津卸売市場にある専門店。店頭販売を中心に営業をしている。朝6時50分頃入店。ひとり客のためカウンターに座るが、お店のおばちゃんに「空いてるんだから広いところに座り」と言われ、三人席に座ると「もっと広いとこ!」と言われ一番広い四人席に座らせてもらう。このおばちゃんは「内緒」と言いながら漬物のおかわりも出してくれた。接客も良く、値段も今時考えられない驚愕の安さ。早朝5時から営業しているので、朝から美味しいうなぎを食べたい人は必訪。

【値段】
特上まむし2800円
(直近訪問日:2019.04.30)

【おすすめ度】
★★★★★



2019年3月27日水曜日

山茶花亭(2) 【閉店】

【場所】
千葉県市川市新井3-17-17

【味】
恩人のお祝いのため「鰻せいろ会席」を予約。 鰻せいろ蒸し、白焼きの他に天麩羅、刺身などなど超満腹コース。うなぎは愛知県産のうなぎを生きたまま仕入れているとのこと。メインの鰻せいろは、単品の特上と比べると量は控えめ。焼いてからご飯と共に蒸しあげるため身の甘みや旨味、香ばしさまでもが一気に凝縮されており味は濃厚。身も厚くホクホクでとても美味しい。

【お店】
冠婚葬祭用の仕出しや宴席の老舗「功徳林」の2階を改装し、うなぎを主力としたせいろ蒸しのお店として2年前にオープンした「山茶花亭」。畳部屋にテーブルと椅子が置かれたモダンな雰囲気。広々とした綺麗な店内でゆっくりと食事を楽しむことができる。

【値段】
鰻せいろ会席7500円(税別) 
(直近訪問日:2019.03.27)

【おすすめ度】
★★★★☆

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2019年3月21日木曜日

駿河屋(2)

【場所】
千葉県成田市仲町359

【味】

今回は大井川共水に挑戦。いつものうなぎと比べると、か細く小振りで見た目は劣るが、程よいてりと焦げ目が食欲をそそる。「ふわっと柔らか」ではなく程よく締まった食感。脂味もすっきりと上質で身の甘みがほのかに感じられるなど天然に近い味わい。
タレは単独で味わうと醤油風味が強くキリッとした辛口だが、身に絡むと不思議と主張せずまろやかに馴染んで素材の旨さを引き立てている。

【お店】
成田山参道の超人気店だが、時期なのか、雨のためか、昼どきにもかかわらず奇跡的にこの日はガラガラ。待たずに即入店。子連れのため2階の座敷に案内される。駿河屋でこれほどゆったりと落ち着けたのは初めて。接客は老舗の名店に相応しい細やかな対応が心地よい。




【値段】
大井川共水うな重5700円 税別(写真)
特上うな重4800円 税別
うな重3450円 税別
(直近訪問日:2019.03.21)

【おすすめ度】
★★★★☆

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2019年1月20日日曜日

鰻福亭(まんぷくてい)

【場所】
千葉県成田市仲町394

【味】
焼きはやや強めで香ばしさは充分。身はふっくら柔らか。脂もしっかりとのっているが、クドさは感じられない。やや甘めだがさっぱりしたタレは身の旨味を上手に引き立てている。美味しいうなぎだが、ご飯の炊き方など粗さも見受けられた。正月の大混雑時期のため致し方ないところか。

【お店】
うなぎの名店がひしめく成田山参道だが、。ここ鰻福亭は、蕎麦や各種定食をはじめ、うなぎ以外のメニューも豊富。また大衆的な大型店舗のため子連れでも入りやすい。

【値段】
3300円(税込 ※正月価格 通常は3500円)
(直近訪問日:2018.01.20)

【おすすめ度】
★★★★☆