2022年10月10日月曜日

伊勢屋

 【場所】
茨城県龍ヶ崎市稗柄町125

【味】
うなぎが一尾半。お重にぎっしりと敷詰められ、どこから箸を入れてよいのか悩ましい。
ふっくら感は控えめながら柔らかく丁寧に焼き上げられている。味付けはあっさりだがタレの馴染みが良く、程よく残された脂と調和して、豊かな旨味とコクが感じられる。素朴だがとても美味しい蒲焼き。

【お店】
牛久沼は「うな丼」発祥の地と言われており、かつては湖畔の国道6号沿いには多くのお店が軒を連ね「うなぎ街道」と呼ばれていたらしい。現在では数店のみとなってしまったが、この伊勢屋は明治35年創業で、現存するお店の中では最古とのこと。
歴史を感じさせる木造の玄関に古い鉄筋コンクリートのホテルを結合させたような不思議な建物。
ロビーには誰もおらず厨房に声をかけて中に入る。
店内はテーブル席と座敷席、そして宴会用の大広間もあるらしく とても広々。店員さんは愛想が良く丁寧だが、人手不足らしく終始慌しくしていた。

【値段】
特上うな重 5100円(写真)
(直近訪問日:2022.10.10)

【おすすめ度】
★★★★☆




2022年9月23日金曜日

上町菊屋

 【場所】
千葉県成田市上町553-1

【味】
蒸しが浅めなのか、肉厚の身に弾力が感じられる。しかし、口に入れるとトロッとした食感とともに旨味がじんわりと広がり、この辺りでは主流の甘めのタレと相まって最後まで美味しくいただくことができる。なお、うなぎに合うかどうかは不明だが、ビールや日本酒の他、カクテルやウイスキーなどのアルコールも充実している。

【お店】
成田山表参道沿いに令和4年6月にオープンしたこのお店は、創業約300年の老舗「菊屋」の新店舗。歴史と風情を感じさせる木造の本店とは異なり、重厚で瀟洒な建物。入り口には何故かバーカウンターがあり、一瞬お店を間違えたかと戸惑うが、奥に進むと店内は明るく落ち着いた純和風の設え。2階と合わせて総席数は130とのこと。若い店員がキビキビと動いていてとても感じが良い。

【値段】
国産鰻重 4500円(税込)
(直近訪問日:2022.9.23)

【おすすめ度】
★★★☆☆

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2022年9月19日月曜日

オオギヤと宇奈とと 西葛西店


 【場所】
東京都江戸川区西葛西6-14-2

【味】
宇奈とと期間限定商品「うなめしギガ増し+」を目当てに訪れたが、こちらのお店では取り扱っていないとのこと・・・。気を取り直し、一番迫力がある「ビックリ重」を注文。お重と言うよりは桶に近い器に大振りのうなぎ一尾丸ごと乗せられ、しかもはみ出している。うなぎだけではなくご飯もビックリサイズ(うな丼の約3倍とのこと)なので、食の細い人は注意が必要。
この大きさと値段からして国産ではないと思われるが、備長炭で焼かれた身は香ばしく、うなぎの旨味が口の中に染みわたる とても美味しい蒲焼。

【お店】
焼鳥の「扇屋」と「宇奈とと」のダブルネーム店。焼鳥とうなぎ、そして各種お酒をリーズナブルに一度に味わうことができる画期的なお店。
西葛西店は、昭和の雰囲気漂う線路下メトロセンターの中。店内は広く、接客の感じも良いのでとても入りやすい。

【値段】
ビックリ重 2500円(税込)
(直近訪問日:2022.9.19)

【おすすめ度】
★★★☆☆

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2022年7月8日金曜日

江戸屋うなぎ店

 【場所】
千葉県流山市加6-1329

【味】
身厚で大振りのうなぎが一尾。蒸さない地焼きという事もあり、箸を入れても中々切れない硬い身だが、この食感が、甘く濃厚なタレと脂の甘味、そして備長炭で焼かれた香ばしさとが相まって、力強い旨みと野性味を感じさせる。
注文後、メニュー外に「国産新仔青うなぎ」がある事が発覚。青うなぎの新仔(養殖1年以内の成長の早いうなぎ)はとても柔らかなうなぎなので、次回の楽しみとしたい。

【お店】
流山駅から少し離れた旧街道沿いのお店。創業70年余の老舗で、口コミ等でも高く評価されている。
テーブル席と小上がりで40席程度だが、開店から30分後には、平日にもかかわらずほぼ満席。唯一空いていた狭目の2人席に案内されるが、広い席が空いたところで、すかさず席を変えてくれた。接客はとても感じが良い。

【値段】
鰻重特々4000
(直近訪問日:2022.7.8)

【おすすめ度】
★★★☆☆





2022年5月4日水曜日

浅草うな鐡 浅草駅前本店


 【場所】
東京都台東区浅草花川戸1-2-11

【味】
浅草うな鐡と言えば ひつまぶしと言う事で、普通のひつまぶしに加え、とても珍しい塩ひつまぶしを注文。「御膳」にすると鰻巻、鰻ざく、鰻ハムが付く。
両方ともうなぎを蒸さずに備長炭で焼き上げた地焼き。パリッと香ばしく程よく脂が乗っている。
塩ひつまぶしは、塩山椒、本山葵、柚子、シソ、そして出汁で味変を楽しみながら うなぎ本来の風味と香りを堪能する事ができる。
タレのひつまぶしは、芳醇な旨味と甘味を味わいながら、小細工をせずにそのままで食べるのが一番だと思われる。

【お店】
「うな鐡」という名のうなぎ屋は浅草の他、新宿や渋谷、池袋等でも見られるが、経営はそれぞれ別とのこと。
浅草うな鐡は「うなぎ百撰」の加盟店。隅田川沿いに本店、国際通り沿いに国際通り店がある。
ひつまぶし、うな重の他、鰻串、鰻たたき、肝刺などの一品料理も充実。
1階にはカウンター席もあり、一人でも入りやすい。

【値段】 

浅草ひつまぶし うな鐡御膳4900円(税込)
塩ひつまぶし うな鐡御膳5000円(税込)
(直近訪問日 2022.5.4)

【おすすめ度】
★★★★☆


2022年4月29日金曜日

横浜八十八(やそはち) 吉田町店

 【場所】
神奈川県横浜市中区吉田町10

【味】
うなぎ一尾半の「天丸」を注文。本日のうなぎは宮崎産とのこと。身厚だがとても柔らかくホクホク。程よく脂も乗っていて、噛む程に旨味とコクが口いっぱいに広がる。タレは醤油と味醂のみのキリッとした辛口で、硬めに炊かれた米との相性は抜群。値段は高いが、噂どおりの美味しい蒲焼。

【お店】
明治43年、横浜伊勢崎町に割烹蒲焼店として創業。横浜きってのうなぎの名店として百余年を迎えている。平成13年に一時閉店したが、平成25年に復活し、現在3店舗を展開している。
吉田町店は、大正時代から続いた銀行の跡地で、当時の雰囲気を残したまま客室として利用している。老舗の鰻屋としては珍しく、大正ロマンを感じさせるハイカラなお店。

【値段】 

天丸 8778円(税込)
(直近訪問日 2022.04.29)

【おすすめ度】
★★★★★


2022年3月29日火曜日

宇奈とと 八丁堀店


 【場所】
東京都中央区八丁堀3-18-7

【味】
「うなめしギガ増し+」を注文。通常メニューの「うなめし」の鰻の量を4倍にした期間限定商品。なんと値段は税込1100円。
注文から出来上がりまで約5分と超速で、格安うなぎではあるが、細かく刻まれていて固さは感じられない。備長炭で焼かれた身は香ばしく、皮目はサクッと中身はねっとりとした食感。時間とお金が無くても美味しい蒲焼が堪能できる素晴らしいお店。

【お店】
うなぎは高級料理で、焼き上がりまでの長い時間を待つのも愉しみの一つであるとよく言われる。しかし、宇奈ととは「安い、早い、旨い」をモットーにうなぎ屋の常識を打ち破る全国チェーンのお店。550円からうな丼を食べることができる。
八丁堀店は駅近で鍛冶橋通りに面している。店内はカウンターのみで通路も狭く、昔の牛丼屋を思い出させる。店員は皆元気で感じが良い。

【値段】
うなめしギガ増し+  1100円(税込)
(直近訪問日:2022.3.29)

【おすすめ度】
★★★☆☆

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2022年3月21日月曜日

又兵衛 船形店 2


【場所】
千葉県成田市船形1562-2

【味】
こちらでは「直火焼き」と「蒸し」が選択できる。今回は蒸しを注文。身は柔らか過ぎず適度な弾力で脂も程よく残されている。甘目のタレと熱々ご飯は、この辺りのお店の特徴で、個人的にはやや好みではないが、今時2千円台で本格的なうな重が食べられる貴重なお店。

【お店】
成田山参道ほか宗吾霊堂前等で佃煮・甘露煮を販売しているお店が経営するうなぎ屋。うなぎ街道沿いの「い志ばし」「かどかわ」の少し先にある。建物は簡素なプレハブ造り。店前に堀があり橋を渡って入店するのが面白い。店内は座敷4卓、テーブル3卓、カウンター5席。駅から遠く立地は悪いが、ひっきりなしにお客が出入りしている人気店。

【値段】
うな重2,640 
(直近訪問日:2022.3.21)

【おすすめ度】
★★★☆☆

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2022年3月16日水曜日

にょろ助 東南屋 浅草

 【場所】
東京都台東区浅草1-33-5

【味】
一尾300g超えのうなぎは迫力満点。太物・身厚うなぎは大味である事が多いが、こちらのうなぎは、柔らかながらも身は引き締まり、豊かな風味も感じられる。
関西風にサクッと焼き上げられていて、香ばしく、食感も素晴らしい。身の脂と甘く濃厚なタレとが相まって力強い野性味を醸し出している。

【お店】
浅草観音通りメトロ商店会の賑やかな一角に位置するお店。長年にわたり、どじょう鍋、すき焼きを扱ってきた東南屋(たつみや)が、昨今 際コーポレーションが手がけるうなぎ屋「にょろ助」としてリニューアルオープンしたとのこと。
お店は田舎の古民家風。高級感漂う銀座店と違い、浅草店は庶民的で入りやすい。
蒲焼の他、鰻刺身、鰻ハム、煮凍りといった一品料理も豊富。

【値段】
うな重 極み 4800円(税込)
(直近訪問日:2022.3.16)

【おすすめ度】
★★★★★ 

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2022年2月13日日曜日

竹葉亭 銀座店

 【場所】
東京都中央区銀座5-8-3

【味】

美しい照りと艶をまとった身は、箸を当てるだけでスッと切れるほど柔らかい。タレはあっさりだが うなぎ本来の旨味を引き立てていて、噛むほどに深みが増していく緻密な味付けが素晴らしい。木挽町本店の芳醇な備長炭の香ばしさと豊かな風味には わずかに及ばないが、とても美味しい蒲焼。

【お店】
竹葉亭は、江戸末期から約150年続く老舗で、夏目漱石や永井荷風などの文芸作品にもよく登場している。本家の竹葉亭は、木挽町本店、銀座店、横浜そごう店の3店舗。大阪と名古屋には、本家から暖簾分けされた東京竹葉亭と大阪竹葉亭がそれぞれ店舗を展開しているとのこと。
銀座店は、銀座4丁目交差点のすぐ側のビルの中。料亭風の本店とは異なり風情は感じられないが、利便性はとても良く気軽に利用できる。地下と1階はテーブル席、2階は畳敷でテーブルと座敷席となっている。

【値段】 
うなぎお重 4180円(税込)
(直近訪問日 2022.2.13)

【おすすめ度】
★★★★★

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2022年1月26日水曜日

田川家


 【場所】
千葉県成田市本町334

【味】
注文してから調理時間は10分程。先客もまばらであることから、見込みで調理していたのではなく、作り置きの蒲焼を焼き直したものと思われる。
蓋を開けると醤油の香りが鼻先をかすめる。一口頬張ると、やはりタレは醤油の効いた辛口。若干しょっぱいが、これはこれで悪くない。程良く脂の乗った柔らかな身にタレが染み込んで、硬めに炊かれたご飯がよく進む。
うなぎ専門店ではなく、駐車場から近いという理由で適当に飛び込んだ店であったが、予想外に美味しい蒲焼に出会うことができた。

【お店】

成田山参道には、うなぎを扱うお店が約60軒あると言われているが、こちらもそのひとつ。うなぎの他、天ぷら、カツ丼、そば・うどんなどメニューは幅広い。口コミを見ると穴子料理がおすすめな模様。間口は狭いが奥は広く、綺麗で入りやすいお店。


【値段】
上うな重4500円(税込)
(直近訪問日:2022.1.26)

【おすすめ度】
★★★☆☆



2022年1月3日月曜日

うなぎ やっこ


 【場所】
東京都台東区浅草1-10-2

【味】
令和4年の初うな重。
身がくずれる寸前まで柔らかく蒸され、備長炭で丁寧に焼き上げられている。最初はあっさりだが、噛むほどにうなぎの旨味と甘味がじわりと口の中に広がり、豊かな味わいに変化していく。薄味で主張し過ぎないタレと絶妙な焼き加減が鰻本来の風味を引き立てている。江戸前うなぎの伝統と技を感じさせる絶品蒲焼。

【お店】
創業は今から200年以上前の寛政年間。幕末には勝海舟やジョン万次郎も通っていたと言われている名店。夏目漱石の「虞美人草」「彼岸過迄」に登場することでも知られている。
老舗ではあるが、店内1階は綺麗な高級中華料理店のような雰囲気。2階は純和風で個室と大広間を備えている。
正月で混雑する中でも和服の店員さんは皆気さくで、細やかな気遣いがありがたい。

【値段】
うな重桜4400円(税込)
(直近訪問日:2021.1.3)

【おすすめ度】
★★★★★